Railsでアプリケーションコードで利用する生SQLを書くときにやっていること

TL;DR

  • SQLは別にそのSQLを実行するためのClassを作ってそこで書いたり色々やっている。
  • パラメータのバリデーションもそのClassでやってる。
    • 実装自体はActiveModelのValidateでサクッと実装。
  • select_allの結果は基本的にはHashなので、Structなどでオブジェクトっぽく振る舞えるようにしている。
  • BaseQueryみたいなコード書いておくと便利
    • ページネーションが必要なときも型はだいたい決まっているので、ベースClassに書いておくと便利そう。

具体例

複数のTableの内容LIKE検索したものをUnionで結合したクエリを発行するような Search クラスを実装してみることこんな感じ。 今回はMySQLを想定して実装してみました。

Controllerからはこんな感じで呼び出せるものとして実装しています。

※あくまで実装のご提案で流れがわかればいいと思ったので、 このコードを実際に動かして確認はしてないです。(業務コードではだいたい同じ感じで動いてますが。)

class SearchController < ApplicationController
    def index
        params[:page] ||= 1
        params[:limit] ||= 30
        @search = Search.execute(params)
        if @search.success?
            render 'index.json'
        else 
            render json: @search.errors, status: 422
        end
    end
end
class Search
  include ActiveModel::Model
  include ActiveRecord::Sanitization::ClassMethods

  attr_reader :result, :page, :limit, :order, :keyword, :context, :total_count

  validates :keyword, presence: true
  validates :context, inclusion: { in: %w(all staff user) }
  validates :order, inclusion: { in: %w(desc asc) }

  def self.execute(params)
    new(params).execute
  end

  def execute()
    if valid?
      con = ActiveRecord::Base.connection

      @search_keyword = sanitize_sql_like(keyword)
      @total_count = con.select_value(total_count_sql)
      @result = con.select_all(search_sql)
      assign_objects()
    end
    self
  end

  def initialize(params)
    @page = params[:page].to_i
    @limit = params[:limit].to_i
    @order = params[:order]
    @keyword = params[:keyword]
    @context = params[:context]

    @result = nil
    @total_count = 0
  end

  def success?
    result.present? && errors.empty?
  end

  def last_page?
    return true if total_count == 0
    (total_count.to_f / (limit * page)).ceil <= 1
  end

  private

  attr_reader :search_keyword

  def search_sql
sql_text =<<EOF
  SELECT s.* FROM (#{base_sql}) s #{order_sql} #{pagenate_sql}
EOF
  end

  def total_count_sql
sql_text =<<EOF
  SELECT COUNT(*) FROM (#{base_sql}) s #{order_sql}
EOF
  end

  def base_sql
    case context
    when "all"
      [staff_sql, user_sql].join("UNION\n ")
    when "staff", "user"
      send("#{context}_sql")
    else
      raise TypeError 'Not Found Context'
    end
  end

  def user_sql
sql_text = <<EOF
SELECT 
     user.id          AS id,
     user.name        AS name,
     user.image_url   AS image_url,
     user.created_at  AS created_at,
     user.updated_at  AS updated_at
FROM   users AS user
WHERE  user.name LIKE '%#{search_keyword}%'
EOF
    sql_text
  end

  def staff_sql
sql_text = <<EOF
SELECT 
     staff.id          AS id,
     staff.name        AS name,
     staff.image_url   AS image_url,
     staff.created_at  AS created_at,
     staff.updated_at  AS updated_at
FROM   staffs AS staff
WHERE  staff.name LIKE '%#{search_keyword}%'
EOF
    sql_text
  end

  def order_sql
    "ORDER BY s.created_at #{order.upcase}"
  end

  def pagenate_sql
    "LIMIT #{limit} OFFSET #{offset};"
  end

  def offset
    (page - 1) * limit
  end
 
  def assign_objects()
    SearchObj = Struct.new(:id, :name, :image_url, :created_at, :updated_at)
    @result = @result.map { |r| SearchObj.new(n['id'], n['name'], n['image_url'], n['created_at'], n['updated_at']) }
  end
end
#.jbuilder
json.result (@search.result) do |result|
  json.extract! result, :id, :image_url, :name, :created_at, :updated_at
end

json.page @search.page
json.limit @search.limit
json.order @search.order
json.keyword @search.keyword
json.context @search.context
json.total_count @search.total_count
json.is_last_page @search.last_page?

この設計自体の工夫点

呼び出しメソッドのルールを決める

  • これが一番なによりも肝だと思っていて、この生SQL用のクラスを作っておくことで、Controllerに生SQLを書くことを防げるし、テストも実装の置き換えを容易にしているところがこの実装の気に入ってるところです。
  • 自分のケースではそこまでこのクラスを多用することがないので、雑に modelsに放り込んでいます。
  • 呼び出しのメソッドについては、今回のところは#execute.executeにしてますが、#call#queryにしてもいいかもしれません。

ActiveModelでサクッとパラメータバリデーション

  • errosって変数が生えてバリデーションエラーの内容を詰めてくれるし、簡単にバリデーションの定義ができてとにかく便利。ここでは、バリデーションエラーの場合はクエリを実行しないようにしています。

ハッシュ地獄からの脱却

select_allの内容は厳密には異なりますがまぁHashです。

これはRubyを使っている以上なんかイケてないのと、要素のTypoに気づけない問題があるので、resultの内容は、Object(っぽいもの)にしたいですね。 ちょっと大きめのものであればDecoratorクラスを作っていいですが、比較的シンプルなので今回は簡単にStructで実装してみました。

Decoratorクラスについてはこの辺を参照するといいと思います。 morizyun.github.io

もうちょっと便利にしてみる

ここからはこの記事を書いていて思いついたのですが、 もうちょっとだけこのクラスをブラッシュアップできそうです。

ベースクラスを作る

ページネーション関連のメソッドは、特殊な要件がなければこの実装方法で基本的には問題にならないでしょう。 なので、ページネーションと必ず利用する(であろう)パラメータに関しては共通化してしまいましょう。

今回の場合は適当に、 SearchQueryBase とかにしておきましょうかね。 今回は継承をベースにしていますが、ModuleでどうにかするのがRubyっぽいかもしれません。ただ superとか使っているので、自明かと思って今回は継承にしてみました。

class SearchQueryBase

  include ActiveModel::Model
  include ActiveRecord::Sanitization::ClassMethods

  attr_reader :result, :page, :limit, :order, :total_count

  def self.execute(params)
    new(params).execute
  end

  def execute(params)
     raise NotImplementError
   end

  def initialize(params)
    @page = params[:page].to_i
    @limit = params[:limit].to_i
    @order = params[:order]
    @result = nil
    @total_count = 0
  end

  def success?
    result.present? && errors.empty?
  end

  def last_page?
    return true if total_count == 0
    (total_count.to_f / (limit * page)).ceil <= 1
  end

  private

  def pagenate_sql
    "LIMIT #{limit} OFFSET #{offset};"
  end

  def offset
    (page - 1) * limit
  end
end

class Search < SearchQueryBase

attr_reader :result, :page, :limit, :order, :keyword, :context, :total_count

  validates :keyword, presence: true
  validates :context, inclusion: { in: %w(all staff user) }
  validates :order, inclusion: { in: %w(desc asc) }

  def execute()
    if valid?
      con = ActiveRecord::Base.connection

      @search_keyword = sanitize_sql_like(keyword)
      @total_count = con.select_value(total_count_sql)
      @result = con.select_all(search_sql)
      assign_objects()
    end
    self
  end

  def initialize(params)
    super
    @keyword = params[:keyword]
    @context = params[:context]
  end

  private

  attr_reader :search_keyword

  def search_sql
sql_text =<<EOF
  SELECT s.* FROM (#{base_sql}) s #{order_sql} #{pagenate_sql}
EOF
  end

  def total_count_sql
sql_text =<<EOF
  SELECT COUNT(*) FROM (#{base_sql}) s #{order_sql}
EOF
  end

  def base_sql
    case context
    when "all"
      [staff_sql, user_sql].join("UNION\n ")
    when "staff", "user"
      send("#{context}_sql")
    else
      raise TypeError 'Not Found Context'
    end
  end

  def user_sql
sql_text = <<EOF
SELECT 
     user.id          AS id,
     user.name        AS name,
     user.image_url   AS image_url,
     user.created_at  AS created_at,
     user.updated_at  AS updated_at
FROM   users AS user
WHERE  user.name LIKE '%#{search_keyword}%'
EOF
    sql_text
  end

  def staff_sql
sql_text = <<EOF
SELECT 
     staff.id          AS id,
     staff.name        AS name,
     staff.image_url   AS image_url,
     staff.created_at  AS created_at,
     staff.updated_at  AS updated_at
FROM   staffs AS staff
WHERE  staff.name LIKE '%#{search_keyword}%'
EOF
    sql_text
  end

  def order_sql
    "ORDER BY s.created_at #{order.upcase}"
  end

  def assign_objects()
    SearchObj = Struct.new(:id, :name, :image_url, :created_at, :updated_at)
    @result = @result.map { |r| SearchObj.new(n['id'], n['name'], n['image_url'], n['created_at'], n['updated_at']) }
  end

end

少しだけスッキリしました。 継承したので、Rubyらしくはないですが#executeをInterfaceっぽい感じで、必ず実装しておくべき項目かを自明にしておきました。 これで似たような生SQLを書く際にルールを統一できて良さそうです。

ただ、SQLRubyのコードももうちょっと洗練の余地がありそうな気がします。 例だとSearchControllerでparamsの初期設定しているけど Searchクラス自体にも設定するべきかとか、resultのnilとempty状態でsuccess?の結果が異なるとかかなぁ… 誰かにレビューしてもらってもうちょっと良くしたいな…

そもそも分析用途でなく、幾分シンプルなら生SQLでなくArel使えばいいのでは?

  • ArelはあくまでRailsのプライベートAPIであり、Railsコミュニティから、アプリケーションコードで使うものではないとアナウンスされているから。

テストについて

  • そもそも生SQLを扱うときはテストがないと後からメンテができなくて本当に辛いので、なるべく書くようにしています。
  • 今回自分の使ったケースでは、規模が拡大した段階でElasticSearchなどへの置き換えを検討しているので、Searchクラスへのテストはあまり書かないで、使っているAPIのエンドポイントへのRequest Specに少し厚めにテストを書きました。
  • ElasitcSearchに置き換えした後も共通のインターフェイスで扱えると良いかなと思っています。

終わりに

自分はこんな感じでやっていますということを書いてみました。 みなさんどんな感じでやっているのでしょうか…? 機会があればおききしたいところです。

インフラエンジニアの教科書を読んだ

インフラエンジニアの教科書

インフラエンジニアの教科書

さらっと一度読んだので、インフラ方面のスキルを付けたいって思ったので再読することにした。

インフラエンジニアの教科書といっても紹介していることは、今どきなクラウドをゴリゴリ触ったりするようなクラウドのことだったり、 SRE寄りのことはあんまり書いていなくて、OSの種類だったり、CPUについての基礎知識、あとはソフトウェアのことよりもハードウェアについての基礎知識(例えばRAIDについてだったり、ディスクの種類)に多くページが割かれている印象があった。

自分は普段はサーバーサイドエンジニアの方面から必要なWebインフラの知識を入れていった感じなので、 とくにハードウェア周りの基礎知識だったりが欠落しているので、それを補完するのに大変良い書籍だった。

あとは、業務で活かす機会としては多分無いだろうけど、 「購買と商談」や「データセンター」という章があったり、この辺は超大規模な企業なんかのインフラエンジニアはこういったことをするんだなぁというので知れて良かった。

2018年振り返り

2018年の目標について

  • 前述しましたが、社の一員として、成果を上げること(メインは技術的負債の返済)
    • 一番大きめの問題については問題を解消する目処が立てた。後述します。
  • MHWに時間を吸われないように
    • 200時間以上吸われた…
  • 勉強会で積極的に登壇する
    • LTが1回でした。
    • もうちょっと増やしたいっすね。

書いたブログ

記事の内容はどうあれ半年くらい書くことを続けていたので、それなりに書いた気がする。 全体的にほぼ全部の記事で反響はなかったんだけど、個人的にはこのあたりの記事を気に入っていました。 暇なら見てください。

webuilder240.hatenablog.com

webuilder240.hatenablog.com もう毎週は書いていません。

webuilder240.hatenablog.com

技術的な振り返り

技術LT

webuilder240.hatenablog.com

一本だけでした。ただLTデビューはできました。

FirebaseというかFirestore

ちょうど去年の今頃はチャット機能を作るにあたって色々アーキテクチャを探したり試している最中で、 その中でベータリリースされたばかりのFirestoreとFirebaseを触っていた。 そんな後述するUIの全面的な改修の目玉機能として、チャット機能を作るのに最終的にFirestoreを利用することになった。 RealTimeDatabaseも試してみたけど、Firestoreのほうがやはり後発なだけありかなりサクサク作れたので、作り始めるタイミングとして本当にラッキーだった。

今年はまさにFirestore元年な年だと思った。

UIの全面的な改修

後述するシステム移行の第一弾的施策として、UIの全面的な改修を行った。 スケジュールに無理があったり、ちょっとデザイナーとのごたごたがあったりして、 スケジュール通りに行けるかどうかかなり不安だったけど、蓋を開けてみると当初のスケジュールからあまり変更することなくリリースできた。

システム移行について

これまでかなり非効率だったシステム構成についてもこのままではビジネス自体の拡大を妨げてしまうので、 幾分拡張性を捨ててでも、プラットフォームサービスとして運用するほうがビジネス的にも開発側でもメリットがあるという結論にいたり、 小規模の20個ほどあるシステムを1つのシステムにまとめるシステム移行を会社として決断して実行することにしました。 新アーキテクチャ自体は完成して、新しい案件をそちらで動かしているけど、既存の案件の移行はまだという感じです。 既存の案件の新アーキテクチャ移行は来年年始から早速始動していくという感じです。

もうちょっと具体的な話については、LTとか、知っている方は直接おはなしできればとか思っています。 とにかくご協力いただいた方々には感謝しています。

PR活動

送ったPRくらいは残しておいて振り返ってもいいかなと。

ngx_mruby

github.com

前述のシステム移行の技術検証の一環として試したときに出た(確かOpenSSLが古いとかだった気がする)問題があり、 単にOpenSSLをアップデートするより、Ubuntuのベースイメージを上げてそっちで動かすようにすればいいかなと思って対応した。

MergeされたあとにDockerイメージが自動ビルドされなかったので、松本さんにお願いしてDockerイメージがビルドされるよう設定し直して頂いたりしました。

github.com

こういうDockerイメージがないライブラリやプロダクトのDockerイメージを作る業みたいなのは地味に喜ばれるんじゃないかなと思った。*1

ただこの公式Dockerイメージ、あんまり使われてなくてどうしてなんだろうかという気持ちになっている。

lograge-sql

https://github.com/iMacTia/lograge-sql/pull/4github.com

そんなにStar無いんだけど、ちょっといいなと思ってPR投げた。 その後にもうちょっと便利なソリューションが生まれてて、そっちが最初からあればいいのかーってなった。

mock_redis

github.com

会社でたまたまペアプロしていたら見つけてその晩に対応コード書いてPRしたもの。 mgetでキーが存在しない場合の挙動が異なっていました。 こんな拙い英語でも伝わったので良かった。

意気込み

社にエンジニアが数名入ってきたりしたこともあって、自分の立ち位置も安泰ではないと思っている。 社のリードエンジニアとして技術では社の誰にも負けたくないと思っているし、技術って幅広いし、自分が負けている部分があるにしても少なくとも自分がどこかの分野で1番詳しいものがないといけないと思っている。そのためにはなんでもやるし努力は惜しみたくないと思っています。

2019年: 目標

これだと思える技術見つけて、エンジニアの特色を出したい。

  • どの技術も少しだけできるみたいな器用貧乏になっちゃってるのでなんとか脱したい。もうちょっとちゃんと極めたい。
    • デザインパターンとか、設計にも興味があってそれはどんな技術にも大抵は応用が効くので、やってみようかな…
  • 28でネイティブアプリを少しかじってみて、29までに決めて、30でとことん技術に投資するとかでもいいんですかね。
    • うーん、遅いかなぁ、なんか受験みたい…

毎年、システムを廃止したり、移行したりする仕事ばかりなのでいい加減年始でやるシステム移行で最後にしたい。

  • 2016年もやったり、2017年もやった。2018年もやってて、2019年こそはこういったシステムの移行案件はあんまり心臓に良くないので、できればないようにしたい。

ネイティブiOSAndroidやっていきたい。

  • 残り半年で、Androidはまぁ趣味とかで。
  • ReactNativeとかはネイティブある程度やってからでいいかなー。

おわりに

それでは皆様残りわずかですが良いお年をお過ごしください。

*1:単にDockerイメージを用意するのもそうだし、Alpine化してよりスリムなイメージを出すとか。

SimpleDelegatorでSimpleなDecoratorを作る

そういえば、 ModelであんまりViewに関わるロジックを使わないほうがきれいにコード書けていいですよ~みたいな話をしたのですが、 その時に標準ライブラリにあるSimpleDelegatorを使うといいですよねなんて話をしたのですが使い方を復習するなどしていました。

SimpleDelegatorってなんだっけ…

るびまによると…

オブジェクトの機能を再利用する手法の一つとして、Ruby では言語仕様としてクラスの継承とモジュールの Mix-in を提供しています。これらは、元になるクラスやモジュールの実装までもをそのまま取り込んでしまいますが、他の手段で機能の再利用を実現する手法として、委譲があります。

委譲では、再利用したい機能を自分に取り込むのではなく、その機能を持つオブジェクトに処理を依頼します。

Ruby では特に言語仕様として委譲がサポートされているわけではありませんが、委譲を実現するためのライブラリとして forwardable と delegate が用意されています。具体的には、これらのライブラリを使用することによって、あるメソッド呼び出しを他のオブジェクトのメソッドにたらい回すということを簡単に記述することができます。

という感じです。 普通だと委譲を実現するのにいちいちメソッドを定義しないと行けないのですが、 SimpleDelegatorを使うと追加したいメソッドだけを追加するだけでいいので便利。

標準添付ライブラリ紹介 【第 6 回】 委譲

SimpleDelegatorで作ったSimpleなDecorator

# 委譲させたいClass
class User
  attr_reader :firstname, :lastname
  def initialize(firstname:, lastname:)
    @firstname = firstname
    @lastname = lastname
  end
end

# Decorator
class UserDecorator < SimpleDelegator
  def fullname
    "#{firstname} #{lastname}"
  end
end

user = User.new(firstname: "西尾", lastname: "拓也")
u = UserDecorator.new(user)
p u.fullname

そんな感じで委譲でよく使われる鉄板用途としてDecoratorパターンがありますが、それをSimpleDelegatorで作ってみた例になります。

12. Decorator パターン | TECHSCORE(テックスコア)

これの使い道としては、自前で簡単にViewロジックを実装するような、いわゆるHelperやDecoratorが欲しい時、 ActiveRecordに依存しないようなDecoratorがほしいときはこれでサクッと作ってしまうのがいい。 もし、ActiveRecordに依存するDecoratorならActiveDecoratorを使うのでもいいのではないでしょうか。

まとめ

  • 標準ライブラリ便利なので、他にもこういった便利ライブラリがあるのでどしどし使っていきたい。

大規模サービス技術入門読んだ

まとまりないけど、感想を簡単に。

RDBMSの分割方法の話から、大規模サービスでパフォーマンス改善するためにどうアルゴリズムを生かしていくかや、大規模サービスのWebインフラはこんな感じでやってるぞーということが書いてあってよかった。 

普通なら退屈なアルゴリズムの部分も、実戦ではこう使えるし、アルゴリズムの知識だけではダメで、それを応用してくことが大事ーということだったり、ハードやソフトウェアの進化でお安く富豪的に解決できる事もあるから、時にはナイーブな実装試して検証して、割り切ることも大事だぞーと話しててなるほどとなった。 

この本でも特に多くページを割いていた印象があるのだけど、大規模サービスではやっぱりAppサーバーよりもDBサーバーの方が大変でやることが多いのかーとなっていた。でも、n+1について言及がなくて、はてなの場合はそこまで悩む事はなかったのかと。もしくは基本的なところなので外したか?

サーバーの仮想化についても、わかりやすく説明していて、仮想化してあるとリソースを余す事なく使えていいですねーとなった。(さらに発展させるとDockerに)

大規模サービスとか運用したことないし、今後もしそういったサービスを運用する機会があった時にそもそも経験したことがなくて、この辺がめちゃくちゃコンプレックスみたいな感じだったのだけど、この本で幾分知識をつけれたので今後のインフラやミドルウェア選定、アプリケーション実装に前よりは少しは自信持てるかなぁ。

出版されて8年くらい経っているのだけど、陳腐化してる技術もそこまでなくて、割とコンピュータのベースにあるような技術やわりと今でも応用が効きそうな大規模サービスでのパフォーマンス改善のヒントがたくさん書いてあるので、もし本屋などで見かけたら読んで見るといいかもしれない。

さあ、次は何を読もうか。